« クロヤツシロラン観察記録 | トップページ | 腐生ランの人工受粉、及び交配 »

2014年9月19日 (金)

その他の 腐生ラン

     その他の丹沢の腐生ラン

  

サカネラン(09年度迄の観察)

3_21Sakaneran12Sakaneran23Sakaneran34Sakaneran4_25Sakaneran56

このサカネランは丹沢山塊では4月末から5月にかけて咲くやや大型の腐生ランであり見つかるとなぜかうれしい気持ちになる野生ランでもある。開花後確実に種が出来るので絶滅危惧種を保護する意味からも発芽の方法をつかんでほしいものでありますが五年に一回見つかれば良いほうで 同じ場所に発生することはないかも知れない。1図は開花 2図は拡大画像 3図は結実画像である。4図は今年(09-4-24)芽出しの確認で3図から2m程離れた処に早々と発芽した。初めて見るので自信はないが今後の観察で事故がなければ報告出来るものと思います。  今年は大変ラッキーかも。5図は芽だしから一週間後の様子の拡大図です。  9日ぶりに5月9日(6図)入山したが蕾の状態。7図1図の場所で実に7年ぶりで今回見つかった。こちらは標高が低い為か咲いていた。4,5,6,8,9,10図は同株成長の姿です。(8,9,10図は09-5-15登山撮影)

2010年もサカネランの芽出し始まる(2010-4-27)

2010sakane Photo

当然だか今年も腐生ランの季節に入った。果して無事に発生していてくれるか毎年心高鳴る思いで登山道を急ぐ。習慣になってしまった。、今年は雨の連続で山ビルを気にしながら。心を掻き立てる魅力は何なのだろう。そして安心する。今年も同じ場所で3株の確認である。発生環境は非常に厳しく急斜面の礫場で立って居るのもやっとである。ひ弱い感じの腐生ランだが、どうしてどうしてこの強靭さは何処から来るのか他の野生ランに勝るとも劣らない姿に脱帽である。種の結実期迄観察できれば良いと思っている。(2010-4-27)

昨年より一週間遅れて開花状況を見にきたら満開の様子で、今までに無く綺麗に無傷であった。昨晩、暫くぶりで雨が降ったからかも知れない。(2010-5-21)

★山爺のヤマビル対策(09-5) 
今回の登山(5/9)でヤマビル確認した。登山靴、足首周り、ストックの先っちょ等には市売薬剤「*
ムヒ」を登山口で一回、午後一回 シューする、ただし斜面では軍手、膝周り等にも念入りに、薮蚊には顔、首筋には手のひらに少々とって軽く塗る。これでOKだがヤマビル嫌いには論外だ。(*反転で表示)

キバナノショウキラン

Photo
                                                                  全開したキバナノショウキラン

 上画像は過去に丹沢山地に於いて撮影したものですがリップが全開していて幸運でした。其の後は一度も見ていない。

キバナノショウキラン3体姿

   Kiba11         Kiba22        Kiba33                     

このランは崩場の様な所に生えていたり、そうかと思えば鬱蒼とした杉林の落ち葉に埋もれてあったりと見当もつかないが多少湿り気があって薄暗い場所が好きなことは間違いないようである。

この腐生ランも毎年同じ場所には生えてはきません。地下部の根茎には恐らく何年か後の花芽は出来ているのでしょうが、分かりません。これ位の花数だとニ、三の果実が出来るはずです。一ヶ月もすると白い蝋色状の果実だけがコロリと残っています。他の残骸茎等は腐敗してキノコの様に流れて残りません。花には照りがあり観賞価値はあります。2図の様に完全開花は珍しいです。ほとんどは1図の状態です。受粉様式は何んなのか、誰なのか一二時間座して待てば解るかも知れない。これも登山道すぐ脇に咲いて居りました。図2は完全開花の姿です。滅多に見ませんね。

 今年(2009)もキバナノショウキラン

Kibana11Kibana22Kibana33Kibana44Kibana55Kibana66Kibana77Kibana88Kibana10  群生地動画 2011年度

今年は腐生ランの当り年か、芽だしの様子を観察する為に例年より1週間程早めに出かけたが、既に8本発生していて花茎、花柄は伸切っていた。5日ほど前通過した時には気配も見せなかったのが、よほど成長が早いらしい。杉植林地帯で前日雨が降ったのでヤマビルが尺取虫の如く迫って来た。ヤマビル対策無しではとても入山出来そうもない。(山爺のヤマビル対策)

アキザキヤツシロラン

 Aki1 Aki2 Aki3    Aki4 

灯台元暗しで07年居住区の境内の参道で見つけたもので,愛犬の散歩中であった。観賞価値などないので近所の人も誰も気が付く事は万が一にもない。日に三度見る事が出来るので何か新しい事が見つかるかも知れないと期待したがたいした発見はなかった。ただ完全開花姿とポリネータは発見する事が出来た。3図は雨後の正午に撮った画像である。3図は開花満点なのでクロヤツシロランと比べて見てください。日本広しと言えども滅多に見れません。この花は捻くれてなかなか完全開花は見れないという事で、完全開花はしないと特徴付けられてしまった花ですが、雨上がりに出かけて撮った画像です。幸せ!!  花の廻 りには ショウジョウバイの他にアリや極小の名も知らぬ蝸牛など訪れていたが花粉媒介者の役目を担うとは考え難い。結実するにはそれぞれに 専門家がいないと成立しないとは思っているのだが、閉鎖花で結実してしまう植物もあるのでどうしたも

Aki6jpg1Aki72Aki9 3Aki114Aki165Aki126Aki137Aki188Aki19 92010 Aki1511Aki19112

※ 09-7-5現在の塊茎成長度はかなり遅れている。夏気候に向かう為か。(ボトル置き場は部屋冷房無しの観察ボックスの中)
上図は成長していることを確認し現在(09-8-10)記録続行中である。前上段8図はクロヤツシロランの「公開9」で前記した画像を参考のため添付したもので有ります。プロトコーム期を過ぎると左右に根状器官が発生させる。中央部は新塊茎の形成が始まるが塊茎の先端は殆ど下方に鎌首をシフトさせる。其の後塊茎が完成すると、今度は花茎の伸長が開始されれるが当然だが今度は上方にシフトする。上図左画像は新塊茎が完成しアキザキヤツシロランの花茎伸長の様子の画像で或る(本文一部訂正09-8-10)。
追件、このアキザキヤツシロランの発生は竹片上に見たものでクロヤツシロランと同じ共生菌かどうかは今のところ同定は出来ない。
種子の播種に始まり実生を確認し開花に至ればその道筋は理解される筈であります。けれども、その前に腐生ランの共生菌を発見し、もしくは同定出来なければ短期間発芽は望めない。クロヤツシロ、アキザキにしろ限りなく共生菌糸培地(★) に近い形を再現出来れば野菜の如く短期間で発芽(笑)出来ることをクロヤツシロランで学んだ。研究設備専門知識皆無のご人に残されたものは坐してヤマビルやヤブ蚊に堪えて自然観察するしかない。之まで遅々として進歩の兆しが無かったのはどうしてなのか、開設者はスキな時、スキな時間だけ山を彷徨ってめったに見ることが出来ない野生での腐生ランの発芽の現場(★) を着きとめその画像を前記した。全ての野生ランは多かれ少なかれ現地に於いては何処かでプロトコームを形成させ発芽に至っているのである。我々はこの不思議な共生菌をどのようにして発見し、どの様に増殖保存しどの様に応用すれば良いのか、近年その謎は意外と早まるのではないかと思っているし腐生ランは易しい(バク笑)と思う時が来るに違えない。ご老体同志諸君足腰を鍛えましょヤツシロ総括編

ヒメノヤガラ

Hime1 Himi2 Hime3 

この腐生ランは10年も前から楽しませてくれている一番の古かぶである。小さいのであまり目に付くことは先ずない。これも毎年同じかぶから花芽を出して咲かせてくれる7月23日に登山すれば確実に会える頼もしいやつでもある。ただやぶ蚊が多くアミ持参となる。どんな共生菌と暮らしているのか羨ましくもありである。菌を発見して種から発芽させたいと思いたくなるこの頃である。全ての腐生ランは種から発芽している事を疑わなくなってしまった目のないやつである。

                              今年(2009)は豊作ヒメノヤガラ

Himeno1   Himeno2   Himeno3   Himeno4   Himeno5

観察すヒメノヤガラのヤガラはオニノヤガラに因むがオニノヤガラ属とは別種でオニノヤガラを小さくした様だと言うことでヒメと付けたのだとの事です。アーややこしい。まとまって咲いているのはなかなか見れないがこれも登山道のすぐ脇なので撮るにはいつも苦労する。這いつくばっている姿を不思議に見て通る登山者もいる。

今年(2010)も豊作         

2011年度(間伐工事の為林床荒廃消滅寸前ようやく一本のみ発見)

2011_2
昨年までは群生して50本も発生したのに残念!ですね。どうぞ日本の研究者達よ!生活の足しにはならないが、種蒔けば発芽する研究をお願いします。立派な設備と知識を持つ研究者達よ早急に進めなければなりませんね。ある田舎の農業高校でクマガイソウの発芽と増殖に成功したとの明るいニュースは衝撃でした。出来るんですね~。やれば!。

オニノヤガラ

芽出しの頃、茎はマムシグサによく似ている。開花期には全長1.4mになったものも記録した。密集しないで点々と生えているのはその場所の共生菌の多少の関係で程良い場所に運れた種子から発芽したのが、成長するにしたがって回りの共生菌とのバランスが崩れ開花するとその塊茎は程なく腐敗消滅しまうので同じ場所には生えるには又数年かかるものと思う。同属のクロヤツシロランの生態系とは対象的に思われる。腐生ランが野生でも発芽する事は多少なりとも考えられるが目視確認出来るのは至難の事でもある。

2図は丹沢山系の標高1000m付近の北斜面です。腐生ランは北に面した場所に多くアッチに一本コッチに一本と出る様です。この事からも種から発芽しているものと思います。目視してないのではっきりとは申せませんが、仲間属のクロヤツシロランの発芽は目視撮影しております。その内にその画像を公開します。きっとびっくりされると思います。ご期待下さい。今年(2009)のオニノヤガラはたったの1本

      Oni51 Oni62

戻り梅雨で悪天が続きでいらいらしていたがオニノヤガラの開花の時季なので。小雨決行して深山に向かった。途中2時間程登った処でツキノワ熊に遭遇してびびってしまった。相手もビックリしたのか一目散に逃げ出したので危険は感じなかった。腐れ倒木を漁っていたようでその跡を見るとシロアリが沢山動いていた。長年丹沢山地を歩き回っているが初めて野生の熊に出会って良い体験をしたようだ。傘をさしていたので大きな敵と見たのであろうか、その素早い身のこなしには驚きであった。カメラに手をかける隙も無かった。さて、オニノヤガラの自生地に近づくにつれ、期待は大きかったがさっぱり見つからない。例年だと十数本出るし登山道から良く目立つので見逃すことはないのだが、結局発見出来ずあきらめ、別ルートを下山したら今まで見なかった場所に、それも登山道のど真ん中に仁王立ちしているではないか。ここはメーンルートではないので無傷で迎えてくれた。しばらく写真を撮りながら考えた。この時季に発生を見ない事は今年はこの一本きりであろうと。鹿やイノシシも多い。囲えをしようかと思ったが結局そのままにして帰路となった。無事開花して種を落としてほしいものである。一度見たいと思っていた丹沢の熊に遭えて緊張の一日でもあった

      Oni7Oni84Photo_2 Photo_3 Photo_4

4日後開花撮影の為、訪れたら登山道ど真ん中にもかかわらず綺麗に咲いていた。前回はツキノワグマに遭遇したが今日はカモシカに遭うことが出来た。野生シカは毎回出遭うが、過去10年間も丹沢を彷徨っているがこんな事は初めてである。カモシカは一旦逃げるが距離をおいてじっと振りかえるので撮ることが出来たがツキノワグマはお互いにびっくりして撮ることは出来なかった。これまでに何故かなかなか撮れなかったオオバノトンボソウも撮る事が出来た。帰りしなどしゃぶのゲリラ雨にあい雨具着るひまもくずぶ濡れで帰った。

ツチアケビ

Tuti1  Tuti2  Tuti3             

丹沢山塊では一番よく見かける腐生ランです。完全開花を見てみると他のラン科に比べても負けない風格があります。ただ花の付き方は上を向いたり、下を向いたりとばらばらでまとまりがありません。腐生ランは光合成はしないと言う事ですからその辺の関係かも知れません

                                              今年(2009)のツチアケビは貧弱

       4       5               

左図は今年(2009)のある尾根のツチアケビ、右図は2004年のものである。これはほぼ同じ場所であるので比較のため取上げました。丹沢奥地であっても間伐や鹿の食害やその荒廃の原因は数限りないが自然は確実に悩んでいる。この辺にはその他の地生ランも数多く見られたが今はすっかり姿を消してしまった。

« クロヤツシロラン観察記録 | トップページ | 腐生ランの人工受粉、及び交配 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2062980/57428093

この記事へのトラックバック一覧です: その他の 腐生ラン:

« クロヤツシロラン観察記録 | トップページ | 腐生ランの人工受粉、及び交配 »

最近のトラックバック

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ