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2014年9月19日 (金)

クロヤツシロラン観察記録

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        クロヤツシロラン観察記録公開済 HP公開へ戻る      

   2】   クロヤツシロラン1章~4章編

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★3.根状器官と虫状器官の関係公開9

先ず根状、虫状器官の形成はどうして、いつ起こるのかを突き止めなければならない訳ですが1図は播種を試みその成り行きを観察した。2図は一点に絞り根状器官の成長を記録した。一ヶ月足らずに15cm伸び栄養を補給するそぶりも見せない。唯菌感染を求めて前進するのみであった。菌感染できなかった根状器官は虫状器官を作ることなくやがて朽ちる。3図は菌感染をした虫状器官の尖兵隊である。互いに連結増幅して木片等に辿り付いた虫状突起はある時は手裏剣の様に鋭く倒木に喰らい付き倒木内部に進入する。ある物は(4図)素直に子塊茎となる。クロヤツシロランの地下部(5図)は複雑で小昆虫や草の実の墓場となり腐生菌の百科事典である

Kikan1 1図Kikan21図は菌に感染した倒木に生える事にヒントを得て倒木片を培地として12月播種試み翌年7月発芽と其の後の観察である。

Kikan32図 Kikan4 Kikan53図 Kikan6 Kikan74図 Kikan8 07

22枚の画像は根状器官の成長度と塊茎の伸長初期の様子、3図2枚は虫状器官の働きをしめし4図2枚は子塊茎の形成を示し地下部は繊毛で覆われる。

Kikan95図Kikan10     Kikan126図 
    7図

5図2枚は塊茎に張り付く根状菌根と小昆虫の死骸、野草の実、6図 は半年後の同塊茎、7図は雨ざらしで成長した塊茎の様子。   本ページ内の画像の転用は出来ません。  

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7.果実はなぜ現地で発芽しない  公開10*

 五月の連休にクロヤツシロラン開花が始まった

                ◆◆◆◆◆◆◆Kuro3_2◆◆◆◆◆◆◆ 

 前記設問8で現地で発芽確認の記事を紹介したがあの様な画像は二度と発見出来ないと思う。開設者はクロヤツシロランの種子を色々な空き容器を使用して無作為連続播種を繰り返した。どれも20日前後で発芽を確認した。この実験はクロヤツシロランの共生菌をボトルに入れ先ず菌糸が2~3cm成長するまで加温するが菌糸の成長は早く10日前後で達せられる。自生地ではこの共生菌は健康な状態で生活しているのに違いない。クロヤツシロランの果実も完熟して無数に見られる。其れなのに何故に発芽がしないのか、出来ないのか。自然界から見れば植物の種子は発芽出来ない掟はない筈である。ランの種子であっても特別扱いはしないであろうし、その為にも共生菌もちゃんと用意してある訳である。我々は発芽出来ないのは当然で野生ランは根茎によリ繁殖増殖するし其れで十分であると思ってきた、しかしクロヤツシロランを観察し人工的には容易に発芽する事が解った。野生に於いては発芽繁殖をあきらめざるを得なかった理由が他にあったことをボトル有菌播種を繰り返して居るうちになんとなく分った様な気がするのである。らんの専門家は蓄積されたデーターを更に研究を重ね無菌培養法を開発された。自然界に於いては発芽湿度を保つのは困難であっても人工的には可能である。
共生菌に感染した固形培地を実験ボトルに入れ密閉することにより程よい湿度が保たれ共生菌糸の成長が促進される。更に共生菌糸が密に混成すると
ボトル内で変化が起こる。ボトル内の湿った空気は菌糸の細毛にミクロの水滴をつくって新たな菌糸培地を造った。このミクロの水滴はクモの巣が朝露に濡れる其れと同じである。このミクロの水滴はボトル内では長期間崩れることなく保つことが出来た。この時点でクロヤツシロランを播種する事により共生菌糸ミクロ水滴種子の関係に何らかの変化が起こり短日間で発芽に至った訳である。もし山地が密林になることが出来れば簡単なのかも知れない。下記の画像はボトル内の菌糸上に出来たミクロの水滴によって発芽し其の後の成長の様子である。開花まで至ればこの実験も終盤となる。前回開花(厳冬3月)に失敗したので今回はどうか(10図)現在花茎が一本分離成長し蕾らしきくびれが現れた。水分補給には常時汲置き沢水を使用した。雨水は屋根からのものはご法度である。

1_71 2_13 3_15 4_11 5_9 6_9 7_7 8_6 9_3910_610 11_21112_212
       

前回、設問2「厳冬期3月咲かせられるか」ではカビ菌発生のため失敗に終わったが今回は4月末つぼみらしきくびれが出来5月に入って急速に開花が始まった(11図)。ペットボトル越しの撮影なので多少ボケているが、之の開花は昨年の塊茎からの成長の記録ではあるが、とうとう念願かなって開花までの行程を記録することが出来た。全開して3、4日でしぼむのでもしショウジョウバエが飛来しなかったらどうなるか大変これまた興味の或るところで有ります。つまり自家受粉もするのか、ポリネーターの助けが必要なのか、其れとも両方か。正常に開花して結実する事を祈るのみであるがこの五月の連休は自然の成り行きをジックリ観察する事と相成った。花が咲いたらペットボトルの蓋を開けショウジョウバエを呼び寄せ受粉をさせる漫画的仕法は実現出来るか。老いた少年の独り言でもある。何とか全開の画像をお届したいものです。10図は四月末ツボミのくびれらしき兆候が現れる。9図は10日前の画像であるが確りと白色菌糸塊が張り付いているが10図には消滅しているのが分る。10c㎡足らずのボトル内では常時共生菌を補給(*)しないとボトル内のクロヤツシロランの部位は瑞々しさが失われ成長しないことも分った。この画像のクロヤツシロランの塊茎とツボミの全長は3cm程であるが一輪咲くのがやっとかも知れない。12図は急速に首を下に向けるので撮影には適さない。後や前から明かりを一晩当てても何の反応も示さずてこずった。腐生(菌寄生)ランの特長なのかも知れない 。

 五月の連休にクロヤツシロラン開花が始まった

1313図14_214図1515図16 16図17 17図
 13図は開花始めて2日後に全開花粉塊もしっかりと見えている。15図はボトル全体図(1000cc)

17図開花して4日目で自家受粉するかを試み密閉して観察しているところです。

【今後の課題】

★17.クロヤツシロランは自家受粉するのか。公開11

ショウジョウバエが送粉者で或る事は前記の通りであるが花粉が大き過ぎるので多少の疑 問が心の奥にあった。1.自家受粉については今度はペットボトルの蓋を開けなければこの問題は解決する筈である。連休明け後には解るはずである。ボトルの蓋を開けショウジョウバエに受粉させるは問題外となった。 2.ペットボトル内の共生菌はクロヤツシロランの各部位にどのようにかかわり又変化するのかであります。

開花初めから全開まで2日(5月4日),全開から通常3~4日で現地では受粉して萎むことを考慮すれば5月8日頃萎むはず。

5月9日現在の花状態は変化無し。下記画像参照、今後も報告を続けたいとおもいます。

Kuro16  Kuro17  5/9Huro19 Kuro20  5/10Kuro21Kuro225/11

☆☆5月9日開花から6日過ぎ(5-10)ても自家受粉の気配なし花姿は健在である。クロヤツシロランを観察されている方なら3~4日で受粉して萎むことは理解出来ると思います。唯、ボトル内は無風ですし小昆虫もいない、健全に花粉が成熟したかについても疑問は残る。今後の課題の一つでもある果実表皮のブツブツ突起の正体は迷宮しそうである。(設問公開7参照) 

☆☆5月10日開花一週間後花の状態はかなり痛んで来たように思われるが自家受粉した様子は見られない。後に花柄が伸びてくれば受粉した事になるわけだが。最近ショウジョウバエが盛んにとび回っている、このままこの実験(密閉)は続行することとし、失敗しても今期は自生地に於いて、早期に袋かけして自家受粉の成り行きの観察計画早くも眈々。たたがクロヤツシロされど腐ラン。もし花柄が伸び出したら緊急報告させて頂きますので宜しくお願いします。  

☆☆09-5-11開花始めから10日目で萎んだ自家受粉したかどうかは分りませんが今後花柄びはじめた場合は緊急報告しますので暫らくの間様子を見ることとします(*共生菌固形培地補給して様子伺う)☆☆ 報告継続続行時々乞 御訪問!!

【クロヤツシロラン開花と其の後の様子

Kuro23 Kuro25 Kuro28 Kuro29  

☆☆09-5-13別段変化なし  ☆☆09-5-17開花して13日目花柄に別段変化なし受粉有無不明、花茎に別花芽動きの気配か?このことは何を意味するのか、もしかして受粉不成立の為、次側花芽が成長開始したのか。この時期、自生地に於いてはクロヤツシロランの地下部塊茎から根状器官が動気開始ししているはずであります。今回クロヤツシロランの開花と其の後の様子を観察して自家受粉はするのかについて期待をしましたが5/23花柄は伸張せず倒れてりました。残念ながら目的を達することは出来ませんでした。現地よりかなり成長の記録が遅れていたので共生菌をもっと欲しかったのかと判断反省しているところです。来月からは別の腐生ランの季節に入りますのでクロヤツシロランの報告は一旦休みます

結果報告

5月の気候と9月後半から10月頃の気候は似ているのであろう。山に入ると藤の花が咲いていることがよくある。クロヤツシロ、アキザキが5月に咲いた事など聞いたことがないが今回の実験でクロヤツシロランが5月に咲いたのは気候の関係と室内で管理したので日照のことも考えられる。この実験で開花後の花柄の伸張するかについては大変興味がありましたが自家受粉はせず萎えてしまいました。今期()もポリネーターも野生に於いて花粉を背中に付けたショウジョウバエは沢山記録した。しかし、あのおびただしい結実した果実群の光景を見る時全てがポリネーターによるものとは考えにくい。それに花が萎える時の内に巻き込む様な仕草をするのでこのへんに解答があるかも知れません。今期10月(09年度)もペットボトル内で成長しているので記録は続けるつもりです。09-10-1

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★1.クロヤツシロランとシックイタケの関係。公開12。   公開中HP公開へ戻る

      ●クロヤツシロランシックイタケすごい関係

Take11図Take2_32図Photo_33図Take44図

このキノコはその後のDNAの検査でシックイタケでないことが判明しました。未記載種と訂正させて頂きます。慎んでお詫び申します。

1図は現地の倒木に生えたシックイタケと其れに群がるクロヤツシロラの果実群。2図はシックイタケの裏表。3図はシックイタケ裏側にクロヤツシロランの種子を昨年末播種し発芽プロトコーム形成(08-11播種今回発芽確認)。4図はシックイタケに感染した倒木に播種しブロトコームを発生させた様子(07-11播種初回発成功記録)以上のクロヤツシロラン播種の実験は培地は倒木とシックイタケの菌糸体に播種実験をしたものであります。しかしこの菌糸体からの共生菌の摘出は不成功に終った。ではこれまでのクロヤツシロランの種子の播種実験は何通り行ったのか。

1.クロヤツシロランの感染した培地(倒木)6~7ケ月で発芽(4図

2.シックイタケ本体(菌糸体)6~7ケ月で発芽(2,3図

3.共生菌糸に直に播種15~20日で発芽(公開8、公開3を見る)

4.無菌培養(プロトコーム2~3個発生はしたが其の後成長止まる)培養期間一ヵ年

もしこの記事に感心をもたれシックイタケのかけらを採取出来ればペットボトルに入れ保湿を保つ工夫を施しクロヤツシロランの種子を播種すれば6~7ケ月で発芽に至る。又菌糸を発生させることが出来れば15~20日で発芽を見ることが出来るかも知れない。開設者はその実験の過程をブログ・HPで説明をしているので参考に出来ればありがたいです。    09-6-3記す 

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★18クロヤツシロランは現地播種実験で発芽したのか。公開13    

前述、公開5(共生菌発芽の様子を現地で発見した訳です)で触れましたが何故に現地で発芽出来ないのかを解くべく播種実験を試みた。開設者はこれまでに固形培地上、シックイタケ菌糸体上、共生菌糸上、に人工的にクロヤツシロランの播種を試み、その結果を公開の形で前述の通り報告を行った。この事から人工的には容易に発芽するのに自然界現地に於いて何故に発芽出来ないのかを見極める為、現地杉植林々床に昨年(08-11)クロヤツシロランの播床をつくり播種しその成り行きを見守ってきたのでその画像の一部を公開と致します。

1.現地で発見した共生菌スギ玉と現地スギ玉を同居させ増幅を繰り返し感染した共生菌スギ玉にクロヤツシロランの種子をまぶす。

2.色々の果実、松毬、檜果実、ヤシャブシ、現地腐葉杉玉、等を並べた播床とした。

3.播床は乾燥しないよう特に注意、野鳥、野生獣、風雨に荒らされ無いよう万全の養生を行った。

播種場所(Ⅰ)

  1図 112 133図15 4図165図17

播種場所(Ⅱ)

  1図 212図22_23図23    24               

1図は播種床に、マツカサ、ヤシャブシ、ヒノキ、スギ玉等の腐葉木の実にクロヤツシロランの種子をすき込み並べる。2図は発芽を確認した時の画像である。ヤシャブシやヒノキ玉にも発芽している。周りには多数の根状器官の発生見える。3図はその拡大図である。

各木の実は付近の林床から拾ってきたものだが、それにも発芽を見たことはは何を意味するのでしょうか。この杉林床に落ちたものは結局何でも良かったのでのである。腐生菌たる共生菌に感染した全てである。つまり程良い発芽湿度を保てるものそれは木の実は格好の固形培となった訳で一度雨水を受ければ木の実の構造上程よく長く乾燥から守ることが出来たのです。

播種場所(Ⅲ)

            31    33


           公開HPホーム戻る

昨年倒木に生えたクロヤツシロランの開花とポリネーターを撮った直ぐ傍に播種床を作った。前回7月3日に観察した時には時間が無く下山したが本日確認の為観察に出かけたらスギ玉から無数に根状器官を発生させているのが確認した。まさに発芽の現場を発見した当時の再現そのままの現状であった。今回の現地、は種実験は3ケ所とも完全発芽を見たので今後は成長の過程を観察して開花まで至ればその時又まとめて見たいと思って居ります。更に申しあげればクロヤツシロランが生えていない杉林の山地にこのスギ玉菌種子を擦り込み播種床実験をして見たいとも思っているところです。09-7-15記

自生地に於いては種子、共生菌、腐生菌等々はたらふく備っているのに何故に発芽しないのか、出来ないのか。皆さんは既にお分かりの事と思います。発芽「湿度」にあった訳です。自然界では野生ランの発芽に必要な長期にわたるほど良い湿度は不可能であったのです。人工的には素人の開設者でも容易にほど良い湿度を長期に保つことが出来た訳です。幸い開設者は発芽の現場を発見()しそのことにより共生菌の同定もおのずと解ったことでありました。単純だがこれまでの公開観察結果を結集して実行、この現地播種実験は数ケ月で完全発芽を見ましたので報告とします。尚3ヶ所の播種床全てに発芽を見ました。      

       

1図は林床の落ち葉を掻き分け播種床をつくりスギ玉その他を敷き詰める。2図は更に上部に種子を乗せる。3図は小雨決行、発芽確認した瞬間。 4図はその拡大図。5図播種後約8ケ月現地の状況。種子は同期のものを使用した。今後は順調に成長して開花に至ればその時は又、報告出来るものと思いますし発芽の進捗状況等もお伝え出来ればと思っております。

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