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2014年9月19日 (金)

クロヤツシロランの自家受粉☆2014 & うんちくのぺージ

                                

クロヤツシロランの自家受粉についての考察                                                                              2014-6-8

クロヤツシロランの受粉様式については長い間、林床に籠って、袋掛 けの実験をしたり、ショウジョウバエが飛来して花粉又は花粉塊をどの様に体に付けるのか、その付き方、クロヤツシロランの花構造など備に観察した。この時点でショウジョウバエはクロヤツシロランのポリネーターになることも確認 した。しかしショウジョウバエの体形などを見るにクロヤツシロランの唇弁と柱頭の花粉塊までの距離が在り過ぎる ので唇弁の踊り場に乗った時点で唇弁が競りあがる構造となっている事が分かった。ショウジョウバエの背中には特大の毛が2,3本 あり、ここが花粉塊が逆さハート 形に付く指定の場所になっている事も分った。それ以外の場所に付けば動けないし、飛べないのである。ショウジョウバエは非常に小さな昆虫なのです。背中にハートを背負った可愛い姿を時々見ることはできる。この逆さハートを背負って飛行ホバリングなどできるはずが無い。落ちこぼれた花粉を付けてなら多少は飛ぶ事はできるが直ぐ墜落して林床を這いずり廻って他ノ花に辿りついたとしても再びあの唇弁運動の洗礼 に合わなければ花粉は無事柱頭につくことはない。これはショウジョウバエが踊り場に後ろ向きに乗らないと花粉又は花粉塊が背中の仕掛けに付ける事が出来ないのだ。這いずり廻っても距離的に背中に付くことはない。トビムシも無数にいるが、極小なので除外した。

林床で10、11月あの受粉した夥しい果実群を目の当りにしてこれが全てショウジョウバエの仕業で有ると断言出来ないし効率の良いことでも無いし不自然である。クロヤツシロランの受粉様式はもっと効率良い方法は他にあるのでば無いか、脳裏から離れなかった。自家受粉するかも知れないと言うことであった。

クロヤツシロランの開花後の花殻の変化に注目した。一般には花は開花して散ってお終いと云う事になるがクロヤツシロランは開花して数日すると黒く変化しコールタールの油状の様 などろっとした になる。決して乾燥してちることも無い、時が進むにつれ、縮小するか、子房の中に吸収されて果実 が生長する。果実の先端がその形跡を残していてへそ (広口)の様になっているのはそのためだ。

花粉塊が昆虫やその他の事情で柱頭に残ったとしても、あのどろっとした油状の塊によって、重さによって下方にずり落とされ花粉が柱頭に付くと考えられる。さもないとこの花殻の独特な特異性は何故起こるのか理由が着かない。勿論花粉を確実に付けてやればその時点で結実が進む。花粉を取らずに其の侭にして置けば花殻の独特な特異性を発揮して日数は多少かかるが、花柄が伸びはじめる。実験ボックスにおいては一株に二個結実するのは稀である。共生菌の力が足りないため一個のみの果実が育ち、あとは自然落果となった。今回は一株のみ二個の果実となり、自家受粉と人工授粉が成立 したので大変ラッキーな実験となったが、今後は花が二個付いても二兎を追う事はしない。画像a,bは結実成立しているが自家受粉である。

実験観察ボックスで人工授粉をしたり、自然のままとしたり、これは種子の確保は当然だか、もしやするとクロヤツシロランは自家受粉するかもしれないという希望から実験を繰りしてきた。

メイン ページの表題又はクロヤツシロランの秘密(2014 )」はその実験を繰り返した記録の画像である。幸いにしてクロヤツシロランの花、其の他の部位に付いては毎日対峙して居るので部位材料に不自由することは無い。今後もこの共生菌と付き合いながら観察研究は続けたい。

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現在に於いて、腐生ランのクロヤツシロランの自家受粉についての記述、検証既述はない。今回この疑問について実際にクロヤツシロランを年間を通じて育成し、開花実験を続け、備に繰り返した。人工授粉を行わないにも関らず次々に自家受粉する現象が現われた。何故、自家受粉したのか、出来たのかについてですが、クロヤツシロランは開花後の特異な花殻の進行の過程で何か変化が起きると見た。下記画像の様に特異な花構造を持った植物は他に見当たらない。

腐生ランの受粉様式は不明な点が多く、地下で咲く種類もあると云う、訪花昆虫に頼らなくとも芽だしの時点で既に子房が膨らみ地上に現われても開花しない腐生ランもある。

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B101_3 B102_23

詳細についてはクロヤツシロランの秘密(2014 )   番外記録(2)捗状況画像を備に添付し4た。

31_24,5

35_2

クロヤツシロランの成長は極めて早い。次から次と自家受粉を継続中、a,b果実も1,2に続き種子収穫に近い。c,d株も自然受粉(自家)を目指す。

a,b株は現在自家受粉して花柄伸長中、c株は本日開花したが三個の蕾がみえる。d株も開花すれば徹底的に自家受粉を目指す(2014-6-20記)。c株は本日三個目開花始めた(2014-6-20記)。

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a,bの自家受粉株は果実が爆ぜたので種子採取となった。その記録はクロヤツシロランの秘密(2014 )に添付した。又c,dについても自家受粉であるが今後も追跡はつづく7/04追記

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                  「腐生ランは何故年中咲く事が出来るのか、昼夜関係なく何時でも芽吹き次々と開花に至る」                                                                            (実験観察ボックスの検証)

突然、こんな事を申せば、気でも狂ったのかと突拍子もないと思うであろう。しかしこれは根も葉もない本当の事なのだ。腐生ランのクロヤツシロランついて申せば、成熟した塊茎であれば一サイクルは芽だしから開花までかかる日数は約3ケ月、昼夜関係なく暗室の実験観察上の話である。つまり年間4回開花可能なのだ、之は四季咲きと言うことではない。かつ実生と言うことになると掃き捨てる程の小塊茎が漲る、もしこれが開花に至れば机上で数百の花見は夢ではないと思う。

腐生ランを語るときその共生菌を除外視する事は出来ないが幸いにしてその菌の子実体を特定出来れば
もはや机上のフラスコ実験場は要らない。野外では野放しの実験では難色はある。つまり野生においては発芽しない、出来ないのが腐生ランだ。この一点に絞れば自ずと脳裏に浮ぶのが「
発芽の湿度」を如何するかの問題だ。野生に於いては共生菌と同居しているにも関わらず、何故発芽出来ないのか、常に絶滅危惧の儘なのか、雨風、野生獣等の引っ掻き回しも当然考えられるが。

話を戻せば腐生ランの生態系には目を疑う程のスピードで生長するのであと何日で開花するかの予想はおのずと分る。一寸申せば、菌床に直播すれば20日前後でプロトコームの発生が出来上がる。野菜の如くと豪語する所以である。そして5ケ月もすれば立派な親塊茎に生長する。大半の小塊茎は埋もれた儘だが。その後の花茎の立ち上げは季節を選ばない、何時でもばらばらに生長一カ月程で開花に至り、受粉してやればこれも20日前後で種子の収穫である。腐生ランのインターバルなどは数撃たねば絶対にできないことである。毎月開花していればこそ可能なのだ。もしご同輩諸氏が、マヤランやタシロラン、トラキチ、アキザキ等の腐生ランの山があり研究のために出入りする事が出来れば、林床実験から始め発芽させることが先決だ。何故なら其処には各々の共生菌の棲み家の訳ですからあたりまいの事である。直播きである。悪天から守り、野獣、外敵から守る工夫をこらせば現地発芽は夢ではないはずである。そんなこんなするうちに、共生菌の正体も姿を著すに違いありませんね。山が近くあるか深山にあるかも問題だが、時間とやる気があれば月に一度や二度は通う事は出来ますね~ただし最低一年間継続しましょう。

洋ランや他の野生ランを手がけて居れば無菌播種してから開花まで何年掛るかは予想もつかない程であるがです。つづく

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